バイクの免許を取得して、自分のバイクを所有したら・・・とりあえずバイクに乗って出かけましょう。
バイクの楽しみ方は色々ありますが、乗って楽しむのが当然醍醐味です。
“バイクに乗れる”というだけで、きっと少数派であり、ライディングを楽しむことは特権になります。
乗り回すだけでも楽しさは味わえますが、そこに目的が備わるとさらに楽しくなります。
”ツーリング”の定義はそれぞれですが、単なる移動ではなく、目的地と目的を決め、ルートを考えて計画的にバイクでの移動を楽しむことができれば”ツーリング”といえそうです。
この記事では、ツーリングの基本的な準備と知識、ツーリングを楽しむためのコツを紹介します。
ツーリングの準備
ツーリングにはいくつか準備が必要です。
ルートの選択
まず必要なのは、自分の体力と経験レベルに合わせたルートを選ぶことです。
移動を楽しむことが一つの大きな目的となります。
最短時間や最短距離にこだわって、市街地などを『ストップ&ゴー』を繰り返し走っても、楽しむことはできません。
移動を楽しむのであれば交通量が比較的少なく、信号の少ないルートを選ぶことが重要です。
普段通らないルートを走れば新しい発見もあるでしょう。
一方で、交通量の少ないマイナーなルートにこだわりすぎると痛い目を見るかもしれません。
特に山道などで適当にルートを選んでしまうと、思いのほか細い道であったり、ガードレールのない崖沿いの道であったり、さらには舗装がされていない道であることもあり得ます。
初心者のうちはそういうルートを極力避けることが重要です。
楽しいはずのツーリングが、転倒やケガを伴って悲惨な体験となっては元も子もありません。
万が一選んだルートが好ましくなかった場合はすぐに立ち止まり、安全で安心できるルートへとリルートすることをオススメします。

持ち物の準備
必要な装備としては、ヘルメット、グローブ、ジャケット、ブーツなどの普段のライディングギアに加え、所持品を携行するためのバッグ類です。
初めての場所へ行くのであれば、地図やナビゲーションも忘れないようにしてください。
バイクの点検
必要ならば簡単なバイクの点検(チェーンの緩みやタイヤの空気圧点検など)も行っておきましょう。
また、乗る頻度の少ない人にとっては”今回が数か月ぶりにバイクを始動する”といった状況も珍しくありません。
バッテリーが弱っていたり、あがっている可能性もあります。
出発の時にエンジンがかからないと集合時間に遅れたり、時間の余裕がなくなって思わぬ事故や転倒につながることも考えられます。
出来れば前日までにエンジンがちゃんと指導できることを確認し、安心して当日の出発を迎えたいものです。
天気予報の確認
自動車と違い、ライディング中のライダーは天候の影響を直接受けます。
暑さや寒さはもちろん、雨が降れば不快な思いをすることになります。
バイク用の雨具を着用することで雨は防ぐことができますが、暑い季節に雨に降られると、雨具を着ることで通気性が低下し、蒸し暑い不快なライディングに豹変します。
そもそも雨が降ると路面は滑りやすくなり転倒のリスクがあるために、思い切ったライディングもできずにバイクに乗る楽しさ事態が半減します。
また、携行品に雨具(レインウェア)があると、荷物を携行するためのバッグも大きくなりますし、そもそもバッグの容積の大部分を雨具が占めてしまいます。
スケジュールに都合がつくのであれば、目的地、道中を含めた天気予報を事前確認して、雨の心配のいらない日程を選ぶことをおすすめします。

ツーリングを楽しむコツ(まとめ)
ツーリングの目的は様々
ツーリングで観光名所を目指したり、ローカルフードなどを食べに行くことは一つのおすすめできる目的です。
ライディングそのものを目的として気持ちの良いワインディングを流すことも楽しいでしょう。
しかしながら、必ずしも具体的な目的が無くても構わないと思います。
バイクでのツーリング中はヘルメットによる遮蔽やエンジン音はあるものの、景色や環境音、寒暖が直接ライダーに伝わります。
”感性”自体が普段と変わっており、ふとしたことに気付き、興味が生まれ、時にはバイクを降りて立ち寄ってみたくなります。
気分転換やストレス解消も立派な目的になります。
仲間とのツーリング
ソロツーリングにはソロツーリングの良さがあります。
良い意味での孤独感は、”バイクに乗ること”そのものの空間と時間に没入できますし、ルート変更、目的変更、スケジュール変更はすべて自分自身で完結します。
”独りで浸る”という状況は、生活圏、日常から解き放たれる開放感を味わうことができるでしょう。
しかし、同じバイク好きの仲間と行くツーリングの楽しさは格別です。
バイクのツーリングでは、移動中はコミュニケーションがとりにくい分、休憩時間や目的地に着いた後に会話がはずむのです。
好きなことに取り組む時間を仲間と共有するのは幸せな時間であり、趣味を持つことの素晴らしさそのものなのです。
複数人でツーリングする際のコツとして、誰かが給油するタイミングで他もメンバーも合わせて給油を心がけましょう。
燃費、タンク容量は様々で比較的余裕のある場合も、タイミングを合わせることで給油に立ち止まる回数を減らすことができます。
疲労による事故を防ぐために、定期的に休憩を取ることも大切です。
仲間全員が安全にツーリングを楽しめるように、お互いの体調を気遣い、無理のないツーリングを心がけましょう。