念願の自動二輪の免許を取得できたら、いざ相棒となるバイクを選びましょう。
一概に『バイク』といっても種類は様々で、用途や嗜好によって選択肢は様々です。
もともと乗りたいバイクのタイプや車種まで決まっていて免許を取得した方もいるでしょうし、実は私もそうでした。
ただ、興味を持ち始めて間もない方にとっての『バイク』のイメージは、テレビや雑誌、漫画などに登場する象徴的なスタイルや用途にとどまっているかもしれません。
このブログを読んでくださっている皆さんはバイクを『趣味』として検討している方だと思います。
実用性も大切ですが、あくまでも『趣味』として乗るバイクを選ぼうとしているはずなのです。
この記事では初めてのバイクの選び方について解説します・・・が、結論として趣味となるバイクを選ぶ以上、初めてでも〇〇回目でも同じです。
その時乗りたいバイクを選ぶべきです。(資金に余裕があり、複数台所有できるなら別ですが)
どんな種類のバイクがあって、用途による向き不向きを紹介します。
ベストなバイクを選ぶお役に立てれば幸いです
ネイキッド

ネイキッド=『裸』を意味します。
バイクにおいてはエンジン部にカウル(カバー)がなく、フレームに組み込まれたエンジンが剥き出しのバイクをネイキッドと言います。
教習車もネイキッドタイプがであることが多く、『バイク』と聞いてイメージされることの多い、オーソドックスなすたいるバイクです。
オールラウンダーとして、ちょいノリからツーリングまで使用でき、ワインディングロードを楽しく走ることもできます。
エンジンが露出しているため、エンジンの造形含めて外観を味わうことも選択の要素と言えます。
最近では現行車でありながら、あえてクラシカルのな外観を持たせたスタイルのものも増えています。
スーパースポーツ

バイクレースを走るバイクのベースともなる、いわゆる『スポーツ走行』に適したバイクです。
車体の特徴としては、エンジン周りまでカウルに覆われており、ハンドル、サスペンション、タイヤなど、すべて速く走るために特化したものになっています。
そのライディングポジションも独特です。
ハンドル位置は低く、シート行も比較的高めとなっており、実際またがると上体はかなり前傾姿勢を取ることになります。
街乗りやツーリングではこの前傾姿勢は正直つらいのですが、ワインディングやサーキットに持ち出したとき、このライディングポジションの意義を理解します。
走行風を受けにくいのはもちろんですが、ブレーキングで踏ん張ったり、コーナーリングの際に重心を低くし、バイクとの一体感を高めるために必要なポジションなのです。
普段の扱いにくさはありますが、スポーツ走行時には『最高に快適なバイク』となります。
また、バイク=レースのイメージを持つスポーツ走行に興味のあるライダーにとっては、趣味の乗り物として最高の選択肢です。
オフロード

未舗装路で走るモトクロスレースのバイクのな外観を持ったバイクです。
レース車のベースとなるような本格的なものから、普段乗りに使いやすいライトなものまでラインナップされています。
共通する特徴は、未舗装路を走るためのストロークの長いサスペンションとスポークホイール、ブロックタイヤです。
車体も軽量に作られており、未舗装路での走行の為に特化した装備となっています。
ライディングポジションとしては、状態がほぼ直立しますので、つらさを感じずに快適に乗ることができます。
シート高が高めに設定されており、小柄な人にとっては敬遠されがちですが、一方でサスペンションが柔らかく、ストロークが多いので体重でかなり沈み込みます。
加えて車体はスリムなため、まっすぐ足を下ろすことができるので、またがってみると意外に乗れそうな印象を感じるかもしれません。
車体が軽量なことも車体を倒してしまう不安を軽減します。
未舗装路用のバイクでありながら、街中でも扱いやすいバイクでもあります。
クルーザー(アメリカン)

その名の通りゆったりと続く直線路をクルージングすることに特化しています。
ハーレーダビットソンを代表とする、これぞアメリカンというロー&ロングの定番スタイルを持っています。
ライディングポジションも特徴的で、足を置く『ステップ』の位置が着座位置よりも前にあるため、『跨る』というよりは『座る』のイメージです。
着座位置は低く、足着き性は良いですが、ステップ位置が前方にあることで小柄なライダーは足が延ばす形となり、乗りにくく感じるかもしれません。
エンジンも基本的に排気量の大きい2気筒エンジンが採用されており、『ドコドコ』という鼓動感を感じるサウンドを響かせて走る独特の世界観を持つバイクです。
スタイルや世界観が合う方には一択となるでしょう。
ツアラー

高速道路の様に、比較的高い速度で長い距離を走る『ロングツーリング』特化したバイクです。
車体の特徴としては走行風を軽減するウインドスクリーンやカウルの形状を持ち、高速で走る際の安定と快適性に特化しています。
航続距離が多くなるように燃料タンクの容量も大きくなっています。
ツーリングのために荷物の積載性にも考慮がされた車種が多いです。
ライディングポジションは苦にならない程度の前傾姿勢となるものが多いです。。
車体は軽くはないものの、スポーティーな走りも楽しめるバイクも多く、ツーリングの道中にワインディング走行を楽しむことも可能です。
車体は大きめで重量もあるため、街乗りにはあまり適していません。
旅の様な長距離ツーリングを楽しむためのバイクです。
スクーター(ビッグスクーター)

スクーターといえばイメージを持っている方も多いと思います。
自動二輪の免許がなくても乗ることができる、いわゆる『原付スクーター』であれば、実際に乗ったことがある方も多いでしょう。
通勤やちょっとした買い物など、日常の足として気軽に乗れるのが「スクーター」です。
外観の一番の特徴は乗車した際、目の前に燃料タンクが無いことです。
シートの下に多くの機構が集約されていますが、レイアウトも工夫されており、大きな『ラゲッジスペース」を備えている車種が多いです。
スロットル操作だけで走ることができるオートマチック車のため、クラッチやミッションの操作は不要で運転自体は難しくありません。
ライディングポジションは特徴的です。
両足の間に車体が入らないので、『跨る』というよりは『座る』イメージに近いです。
簡単に気軽に乗れそうですが、実はこのライディングポジションが他の車種と大きく違うのは、両足でバイクを挟み込んでバイクを安定させる『ニーグリップ』ができないことです。
私も自動二輪の免許の教習の中で、いわゆるビッグスクーターに乗る機会がありました。
教習時は特に『ニーグリップ』意識した科目をこなしているため、それができないスクーターはバイクを安定させにくく、低速で乗ることが難しく感じた記憶があります。
とはいえ、『慣れ』の問題も大きいので、一旦慣れてしまえば街乗りからクルーザーのようなゆったりと長距離を走るツーリングまで、移動手段としては実用的で快適なバイクと言えます。
まとめ
バイクのジャンルについて用途やライディングポジション、走行特性について紹介しました。
バイク選びの参考にしていただければ有難いです。
ただし、趣味としてバイクを検討している前提で最も重要なことは
『乗りたいバイクに乗ること』です。
他人のレビューはあくまでも参考にとどめ、影響されすぎずにバイクを選んでください。
そのバイクの世界観に浸り、愛着を持って長く乗れるバイクを選ぶことが、趣味としての満足感を高めます。
ライディングポジションや乗り味など、抵抗を感じる部分についても改善するためのパーツもたくさん存在します。
乗りたいバイクを選び、不具合を改善することでより快適に楽しめるようになります。
満足感を重視して、愛着を持って長く付き合えるバイクを選んでください。
そのバイクを所有し、乗ることの世界観を趣味とするのですから。