免許の取得やバイクの購入に費用が掛かるのは当然ですが、趣味としてバイクを所有するには、別途様々な費用が”維持費”として必要です。
バイクの種類、排気量、使用頻度によって差はありますが年間でみるとそれなりの費用がかかります。
趣味にお金がかかるのはつきものとしても、おおよその維持費用について知っておかないと、趣味自体が続かなくなっては元も子もありません。
本記事では、バイクの維持費について説明します。
バイクの保険費用
自動車同様にバイクを所有する場合にも保険料は必要不可欠です。
万が一の事故が発生した場合に、物損や人身事故の賠償金となると個人での負担は難しく、保険に加入してリスクを軽減することが必要です。

自賠責保険
バイクを所有するのであれば、自賠責保険は加入が義務付けられています。
自賠責保険とは主に人身事故が生じた際の被害者を救済するための保険であり、補償範囲は事故相手の死傷に対してのみです。
自賠責保険は、バイクの排気量によって保険料が決定されます。
保険期間 | 1年 | 2年 | 3年 | 4年 | 5年 |
保険料原動機付自転車(125cc以下) | 7,070円 | 8,850円 | 10,590円 | 12,300円 | 13,980円 |
軽2輪(125cc超~250cc以下 | 7,540円 | 9,770円 | 11,960円 | 14,110円 | 16,220円 |
小型2輪(251cc以上 | 9,270円 (24ヵ月) 9,440円 (25ヶ月) | 11,230円 (36ヵ月) 11,390円 (37ヵ月) |
任意保険
自賠責の補償での不足を補うため、任意保険にも加入することができます。
任意保険は、自分自身や同乗者、バイクに対する損害も補償されます。
契約によってはバイクの盗難被害に対する補償を受けることもできます。
契約内容により保険料は変わります。
自賠責保険とは異なり、任意保険には加入が義務付けられていないため、自身で内容とリスクを判断し、選択する必要があります。
バイクのメンテナンス費用
バイクを安全に楽しむためには、定期的なメンテナンスが必要です。
メンテナンスを怠ると、バイクの性能が低下し、予期せぬ故障が起こりやすくなります。
故障してしまうと修理費が発生してしまいますので、未然防止のために定期的なメンテナンスは重要になるのですが、内容によっては費用がかさみます。

メンテナンスの種類
バイクのメンテナンスには、次のようなものがあります。
- オイル交換
- タイヤ交換
- ブレーキパッド交換
- チェーン交換
- バッテリー交換
- 点検
これらのメンテナンスは、一定期間や走行距離による消耗に対して推奨時期があります。
また、バイクの車種や年式によっても必要なメンテナンスの種類や頻度が異なります。
費用はそれぞれの消耗品の価格+作業工賃となります。
バイクが好きな方には”機械いじり”が好きな方も多いため、これらのメンテンナスをDIYで挑戦するのも趣味の延長となりえますし、作業工賃が不要な分、メンテナンスコストを抑えることが可能です。
ただし、自分でメンテナンス行う場合は、専門知識が必要となるものも多く、安全に直結するものもありますので十分な注意が必要です。
車検の費用
250cc以上の廃棄量のバイクには、自動車同様に車検費用が掛かります。
車両の種類や必要な整備の内容によって異なりますが、一般的には諸費用や、整備費用を含めて40,000円~60,000円程度が相場です。
自信と知識があれば、自分で整備をして陸運局での手続きを行う”ユーザー車検”を利用することで半額程度の費用に抑えることも可能です。
燃料費
バイクの燃料費は、自動車同様にレギュラーガソリン、またはハイオクガソリンとなります。
燃費は車種によって異なりますが、一般的には車両のエンジンサイズと走行距離によって変わります。小型のバイクは総じて燃費が良いため、自動車や大型バイクよりも経済的で毎日の足として使用すれば家計の支出をおさえられます。
エンジン回転を上げずにアクセルを一定の開度で走らせるなど、自動車同様に燃費を向上させて走ることができます・・・が、あくまで趣味としてバイクを所有し、バイクを楽しむことが本来の目的のはずです。
あまり神経質にならず、時にはエンジンの特性などバイクの性能を感じながら走らせることで、ストレスのないライディングを楽しんでください。
まとめ
バイクを所有することで発生する維持費について紹介しました。
改めて、他と比較してもお金のかかる趣味だと感じるかもしれません。
しかしながら、今回紹介した維持費のほとんどは”バイクを安全に安心して楽しむために必要な支出”であるといえます。
抑えられるところは抑えたいのですが、支出を削りたいあまりに必要な整備や補償ができていないと、万が一の時に取り返しのつかないことになりかねません。
バイクを趣味とするうえで必要な支出と責任であると割り切って、計画的に維持費を捻出して楽しく趣味と向き合えるように心がけてください。